INTERVIEW
社員インタビュー
ゼロから覚えて、
ゼロを支える人になった。
I started from zero
— and became someone who supports it.
Y.N
ミナト矢崎サービスに入社した
きっかけを教えてください。
前職はCDショップのスタッフでした。10年ほど勤めていたのですが、キャリアがある程度まで上がったところで頭打ちを感じていて。お店も小規模だったので、それ以上の待遇や給与アップを望むのが難しく、転職を考えるようになりました。
ちょうどそのタイミングで、知人の紹介で、「人が空いているからどうだ?」と声をかけてもらったのがきっかけです。自分としても次は“手に職がつくような仕事がしたい”と考えていたので、未経験でしたが思い切って飛び込んでみました。
現在の業務内容について
教えてください。
主に担当しているのは、タクシーメーターの仮検査と機器の修理、取り付け・載せ替えです。
タクシーは年に1回、法定のメーター検査が必要なんですが、その前に「仮検査(予備検査)」というチェックを行います。ちゃんと距離が正しく測定され、運賃が適正に加算されるかどうかを見る作業です。
また、個人タクシーの方が車を買い替えるときなどには、旧車から新車へメーター機器を載せ替える作業も行います。1日で何件も対応することもありますし、お客様の都合に合わせて柔軟に動くことが求められます。
入社当初、大変だったことは
ありますか?
すべてが“ゼロ”からのスタートでした。
車をいじるのも初めてで、最初の3か月〜半年は本当に何もわからず、毎日が不安でした。
特に、色とりどりの配線を前にして、「これをどうやってつなげるのか」「どこがどの役割を持っているのか」すらわからない状況。先輩が目の前で作業していても、何をしているのか見当がつきませんでした。
「これ、本当に覚えられるんだろうか……」と思う日も正直ありました。
そこからどう乗り越えて
こられたのでしょうか?
大きかったのは、異動と先輩との出会いですね。
最初に配属された営業所は検査業務がメインだったので、修理や載せ替えといった作業の経験を積む機会があまりありませんでした。
その後、杉並の本社に異動になり、直属の先輩に一からついて回らせてもらうことに。
その先輩がとても丁寧に、しかも“完全未経験者”として扱ってくれたのがありがたかったです。
「最初はできなくて当たり前」という前提で接してくれたので、焦らずひとつひとつ理解できました。徐々に配線への抵抗感もなくなっていき、気づけば「あ、これ楽しいかも」と思えるようになっていました。
印象に残っている仕事は
ありますか?
一番印象的だったのは、コロナ禍に決済連動型の新機器を一斉導入したときです。
個人タクシーのお客様向けに、新しい決済機器とタクシーメーターを連動させる機器を何百台も取り付けるという案件がありました。
通常なら1台2〜3時間かかる作業を、4か月で一気に完了させるというスケジュールでした。
普段は現場に出向いて作業することが多いのですが、このときはお客様に来社いただく“呼び込み方式”で、会社の駐車場をフル活用して回しました。1日5台ペースだった作業を、人員を倍に増やして10台近く処理して。
本当に大変でしたが、その分チームとしての連携や結束力が高まった実感があります。
ミナト矢崎サービスで
長く働いてこられた理由は?
やはり、“安心して働ける仕事”だという点が大きいです。
タクシーという存在は、たとえ形が変わっても、この先なくなることはないと思っています。
実際、車両数は大きく減っていませんし、メーターや決済機器などの需要は今後も続くはずです。
それに、AIや自動化が進んでも、こうした機器を取り付けたり、トラブル対応をしたりするのは人間の役割です。
そうした意味で、技術職として安定性があるのは大きな魅力だと思います。
自動車計装事業部の雰囲気は
どのように感じていますか?
職人気質の人は多いですね。
みんな技術力は高いんですが、最初はちょっと無口だったり、話しかけづらい空気を感じることがあるかもしれません。
ただ、それも“表面だけ”。話してみると、みんな根は優しいし、頼れる人ばかりです。
異業種から来ている人も多く、いろんな背景を持った仲間がいるからこそ、視野も広がります。
一人前になるまでちゃんと育ててもらえる環境は整っていると思います。
今後の目標や
取り組みたいことはありますか?
私はどちらかというと、メインでガンガン進めていくタイプではありません。
だからこそ、外側で支える役割――たとえば、メイン担当の人が苦手とする業務や、周囲が気づきにくいサポートを、もっと担えるようになりたいと思っています。
作業の幅を広げて、「あの人がいれば現場が回る」と言われるような存在になれたら嬉しいですね。